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Posted by 春乃 綺 on  | 

親友にはならない二人(大←タケ)


大タケです。繰り返します。大タケです。

突然のBL失礼します…!でも大タケ未満です。表記するなら、大←タケ。


以下、どんなものでも、ばっちこいやぁ!という方のみ、閲覧お願いいたします。





賢いように見えて、どこか抜けてる


浅慮に見えて、本能で答えを悟ってる




愛想がいいようで、実はネガティブ


お調子者のようで、実は誰よりも度量が広い




その綺麗な顔の下でドロドロしたモノを持て余してる


その熱血漢の顔の下で常に誰かのことを心に掛けている




そんなアイツは俺の――――友人で、たぶん好敵手。


そんな彼は僕の――――友人、兼、実は密かに好きな人









親友にはならない二人









「大輔くんってさー、得な性格だよね」
うらやましくなっちゃうよ、全くさ。

唐突にソイツは訳知り顔でそんなことを言った。

「……喧嘩売ってんのか、テメェ」
そんなら買うぞ、と俺はタケルをきつく睨む。だいたい今の、この現状で言うコイツの神経が全っ然わかんねぇ。なにが、得な性格だよ。ホント、意味わかんねぇ。

俺はつい先ほどまで、通算4回目の玉砕をしたばかりだった。あ、言っておくが、相手はヒカリちゃんじゃないぜ。
さすがに中2くらいまでで、俺のヒカリちゃんへの初恋は終わった。今ではヒカリちゃんはアイドル的存在で、高嶺の花だったんだって思えるようになった。
そう言ったら、目の前の奴にはお綺麗な微笑みを向けられ、当のヒカリちゃんには「大輔君は私のこと美化しすぎよ」って苦笑されたけど。いいんだよ、俺にはヒカリちゃんは今でも天使様に見えるんだから。だいたい、その高嶺の花に余裕で手が届く奴につべこべ言われなくないね!と俺は物申したいわ。

「別に喧嘩なんか売ってないけどさ、君の性格はなかなか得だなっと、ふと思っただけ」
「だったら、お前はイイ性格だな」
もちろん、言葉通りの好い、または良いではない。当然、ほめ言葉でもない。

俺が鼻で笑い飛ばすと、タケルは「そんなこと言うのはこの口?」と俺の頬を抓りあげた。…結構、容赦なく。
いててて、と声をあげると、こいつは滅多に見ないような屈託ない笑顔を浮かべる。嬉しそーにしやがって、このドSめ。
――――っていつまで抓ってんだよ、コイツ。

「…っつ痛ぇな、いい加減に放せ!!」
「はいはい」
タケルがパッと手を放した。俺の頬も痛みから解放される。やれやれだぜ、全く、と頬を擦った。
「あー、痛かった…」
「僕は心が痛かったよ」
「言ってろ」
お前の今の様子のどこが心痛んでたってんだよ、笑わせんな。そう思うと、ついつい口調もきつくなるってもんだろ。

「…で?」
「え?」
「さっきの続きは。俺が得な性格だってヤツ」
「あー…」

タケルは気まずげに視線をうろうろさせた後、ぼそぼそとした声で続けた。

「いやさ、大輔くんって、ヒカリちゃんの時もそうだったけど、同じ人に何回も告白するよね?今回も3回目、いや4回目だっけ?それでもその人から気味悪いとか、ストーカーとか言われずに受け入れられてるじゃない」
「やっぱり喧嘩売ってんだろ、お前」
気味悪いとかストーカーとか、酷い言われ様だ。俺は一途なだけだ、馬鹿にすんじゃねぇ。

別に何回も言えば、受け入れられるって思っているわけじゃないさ。そこまで俺は告白時に考えてない。ただ、気持ちが溢れ出てしまって、キャパオーバーした時にポロッと言ってしまうだけだ。悪く言えば、何も考えてないのだ。
――――なんて言えば、コイツに何て言われるか分からないから、言わないけど。

「別に、いつもいつも受け入れられてるわけじゃねぇぜ」
現にそういう子には本宮キモイって陰で言われてるのも知ってる。それも、俺の性分ゆえだから、しょうがないって諦めてるけど。
それでもさ、とタケルは苦笑した。

「告白した本人自体には受け入れられてるじゃない。その子の友達とかには、あれこれ言われててもさ」
「気持ちを受け入れられるのと、告白を受け入れてくれるのは違うだろ」

そんなこと言ったら、俺は毎回告白が成功していることになる。しかし、未だ彼女いない歴年齢。成功率は限りなくゼロに近い。

「………でもやっぱり、羨ましいや…」
タケルは俯いて、そう呟く。思いがけない言葉に、目を見開いた。


―――コイツ、好きな子いたのか。全然、気づかなかった。
以前、ヒカリちゃんとの仲を疑ったことがあった。その際、彼女もコイツも笑って、「ない」と断言していた。その顔はどちらも嘘をついているようには見えなかったため、本当にお互いに色恋沙汰の対象ではないのだろうと理解した。
と、いうことはコイツの好きな子とやらは、我らがアイドル――八神ヒカリではないということだ。もったいねぇことに。


そこまで思い至った途端に、知りたくなった。ヒカリちゃんでさえ落とせなかった、コイツの心を射止めた相手が。

「その子に告白はしねーの?」
俺がそう訊くと、タケルは思い切り頭を上げて、俺を睨んできた。それからハッとしたように顔を強張らせる。そのタケルの様子から、睨んできたのは多分無意識だったんだろうなと把握した。
次の瞬間には、奴はいつもの素知らぬ顔に戻っていたけど。

「別に付き合いたいとまでの気持ちはないから。何回もめげずに告白して、玉砕してる何処かの誰かさんと違ってね」

いつもなら、これに食いついて言い争いになっていただろう。でも、タケルの衝撃発言のあとから、やけに冷静だった俺は目の前のタケルの隠した意図に気付いた。

コイツは話を有耶無耶にしようとして、なかったことにしようとしている。

その意図に乗ってやるには、タケルへの日頃の恨みつらみが多すぎた。

「告るのが怖ぇの?」
「だから、ちが…」
「それとも断られるのが?お前相手に断るとか、ソイツどんな奴だよ。おい、まさかキンダンの愛とかじゃねぇよな?」
「大輔くん、しつこい」

そのしつこさ、なんなの。気持ち悪いんだけど。
冷めた目で見下げられるが、そんなことはいつものことなので、俺はめげない。

「おいタケルゥー」
「気持ち悪い声出さないでよ。本当に気持ち悪い」
「3回言ったな!?じゃあ、教えろよ」
「やだ」

にこりと一笑に付された。タケルのお得意の言い逃れの一手段だ。
ぶすくれた顔で睨みやっても、タケルは机に頬杖ついて、鉄壁の微笑みで完全防御済みだ。

―――あ、これは何が何でも教える気ねぇな、コイツ。

数年来の付き合いで、よくよく見てきた表情だった。この、強情者め。
そう思ったら、なんだか気が削がれてしまって。ちぇ、と舌打ち混じりに、天井を仰ぐ。

「わかったよ、聞いた俺がバカだった。優等生で超美形(笑)の高石タケルくんに失恋なんてもの、ないんだろうな。引く手あまたでハーレム状態だもんなぁ?」
「君、引く手あまたなんて言葉、知ってたんだね」
「やっぱ、お前、俺をバカにしてんだろ!??」

もうぜってー聞かねぇよ!、と俺ががなると、タケルは声を上げて笑った。込み上げてくる可笑しさが堪えきれないように、それはもう大口開けて。
ちょっとだけ、ほんの小指程度だが、心配したのに、無下に返された上、大笑いされた。
俺の意気込みやら気遣いやらが、シュルシュルと音を立てて萎んでいくのが分かる。

「笑うな!もういい、お前なんて、もう知らねぇ。勝手に告りでも振られでもしろよ」
「冷たいねぇ、大輔くん。僕がもし振られたら、君は慰めてくれないの?僕は今こうして君の愚痴を聞いて、慰めてるのに」
「お前のソレが慰める人間の態度か!?」
「大輔くん仕様だからね」
「あー、そーかよ、それはありがとよ。全っ然、嬉しくねーけどっ」


タケルはそれからもまだしばらく笑っていた。
非常に楽しそうな顔で。

――――その白い頬を赤く染めて。







「でも、いざ告ったら、本当に慰めてくれないだろうから、やっぱり告白はしないよ」
「は?どういうことだよ?さすがにお前がボロボロ泣いてたら、俺だって慰めるくらいするっつーの」
「君にはそんな度胸ないと思うよ」
「…やっぱ喧嘩売ってんだろ、テメェ」








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でも、大輔のことだから、振るにしても、一週間ぐらいみっちり考え悩んでから、振ると思うよ。
「と、っとと、とりあえずっ頭の中ぐるぐるしてっから、一週間考えさせてくれ…!」とかなんとか、目を白黒させながら言うと思う。
そして、その間に大輔はタケルとそういう仲になれるか、いろいろ試すと思う。
至近距離で見つめあったり、手を絡めたり、肩を抱き寄せたり(!)、抱きしめたりしながら(!?)。
んで、タケルさんはそんな大輔にあわあわしながら、されるがままなんだろうなぁ…。
大輔さん、なんて罪なお人なんでしょう!(笑)



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Category : ss(BL)
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