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ぼくとも。 |

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Posted by 春乃 綺 on  | 

他愛もない日常に愛を感じたい(光ミミ)

デジアドの光ミミ。

前サイトから引っ張って来ました。

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彼の部屋に彼と二人きり。
家には私たち以外は誰も居なくて、恋人との甘い時間を過ごすには絶好の時。
しかも今日はおよそ一週間ぶりの逢瀬のはずだった。
のに。

恋人の興味と視線と両手が。
目の前のプラスチックの塊に奪われているこの状況は一体なんなのだろう。

私が放置されて、もう1時間は経過しただろうか。
というかなんで…っ!

「恋人放ってパソコンなんてやってるのよ!!」

私の叫び声がそれまでカタカタという音しか鳴り響いていなかった部屋へと虚しく響いた。
彼は私の叫びを聞いても、指の動きを止めるどころか、視線をこちらに寄越しもしないで、ただ淡々とこう言った。

「すいません、あと15分待ってください」
また"15分"?
終わらせる気なんて更々ないくせに。

私の頭に血を昇らせるには充分過ぎる言葉を吐く彼に、私は呆れて絶句した。いっそのこと、部屋の隅に刺さっているコンセントを引っこ抜いてやろうかとも思うが、そんなことで彼の行為を止められるなら苦労はしない。
彼を憎たらしいプラスチックの塊から離すにはどうしたらいいか。
彼と5年以上も一緒にいる私にもその問いの最善の答えは見付かっていない。
なんて厄介な人を好きになってしまったんだろう。3年前の恋心を芽生えさせてしまった私を叩いてやりたい気分だ。

「ねぇー、こーしろーくーん」
「待ってくださいってば」

後ろから声をかけてもこれだ。私の方なんて見やしない。
ホントに私のことが好きなのかしら、この人。
いつもより早起きして気合いを入れてお洒落してきた私が馬鹿みたい。

昨日1時間近く悩んで決めたヒラヒラの短いスカートを見下ろして、私はなんだか悲しくなった。

「……っ!もう知らないっ!」

そういって座っていたベッドに勢いつけて寝転び、彼に背を向けたまま、ふて寝を始めた。

家で整えてきた、せっかくの髪の毛だけど、もう知らないんだからっ!

「光子郎のばか…」

小さく呟いた言葉をそのままに私はギュッと目をつぶった。
眠くなったら、そのまま寝ちゃうんだからっ!
起こしたって起きてあげないっ!
そう心に決めて、数分後眠りに誘われるまま、私の意識は深く深くへと落ちて行った。

目が覚めたら、彼は私にどんな甘い言葉をくれるかしら。
照れ屋で素直じゃない彼には難しいかもしれないけど、私を怒らせた罪は重いわよ?
私が満足するまで甘い言葉を吐いてもらうわ。

覚悟しなさい。
私の王子様?



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Category : ss
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