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ぼくとも。 |

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Posted by 春乃 綺 on  | 

包囲網、展開中!(ギャリイヴ)


◆注意書き
・ギャリイヴ+メアリー+イヴ家族小説です。なのに、ギャリーがちっとも出てこない小説です。
 言いたいことは分かる。だから、石を投げないでくださorz
・3人捏造エンドですので、イヴの家にフツーにメアリーが家族として混ざっています。ちなみに妹設定です。
・イヴのご両親とギャリーさんは面識あり。
・イヴさんが男前。というか、あざとい(←)。
・メアリーまじメアリー

以上のことが耐えられない方は回れ右をよろしくね☆←






イヴの家の夕食の場は家柄からか、たいてい粛々とした厳かな空気が漂っていることが多い。ただここ最近のことに限っていれば、とある事情からメアリーの小言とイヴの熱弁が繰り広げているため、非常に賑やかだった。
さて、ではそのとある事情とは何かというと、―――そもそも発端はイヴが16歳の誕生日を迎えたことにあった。


「私、ようやく結婚できる歳になったよ。もう結婚していいよね?――ギャリーと」

娘のこんな爆弾発言に、母は「そうねぇ…」と言うばかりで止める様子は疎か、焦る様子もない。実にのほほんとしたものであった。父の方も「うーん…」と唸り、若干渋い顔をしながらも焦る様子はなく。
というのも、娘が既に数年前から「私、ギャリーをお嫁さんにするの」と素晴らしく愛くるしい笑顔で言い続けてきたことから、両親も現段階ではもう慣れたものなのである。ちなみに言及すると、イヴはあくまでもギャリーを婿ではなく嫁にもらいたいらしい。彼女に何がそう掻き立てるのか、『私がギャリーを幸せにするの(にっこり)』とはイヴの数年来の野望である。

「私はギャリーさんなら大賛成だけど、結婚後はどうするの?貴方はまだ学校あるし、しばらく孫は期待できないかしら」
娘の真顔での言に、イヴの母は一旦口許を布巾で拭って、食事の手を止めた。彼女の頭の中には結婚式で感極まって泣く己の姿や娘の子供を抱いてあやしている己の姿が如実に想像できてしまっていた。それはもう明瞭に。なので、考えるべきは結婚するか云々より結婚した後のことだった。
そんな彼女の隣で、イヴの父も肉厚のハンバーグに入れていたナイフの手を止め、
「こ、子供…?それはまだ早いんじゃないかなぁ…?学生だし、というかそもそもまだ結婚もしていないのに…」
と口許を引き攣らせて言う。
彼の頭の中でも、娘の結婚式の前夜に泣きながら酒を煽る己の姿や初孫に相好を崩す己の姿が脳裏に浮かんできていた。
彼は実のところ、内心では娘の結婚を渋る気持ちもあるし、大事な娘を男に奪われる式典(=結婚式)など正直出席したくなかったりする。それでも娘の結婚を反対しないのは、イヴの決意がとてつもなく固いこと(以前、娘にお見合い話を持ち掛けたら絶対零度の視線を向けられ、見合い写真をビリビリに破り捨てられた。あれは自分の妻が一度だけ本気で『実家に帰らせていただきます』と言ったときの目とよく似ていた)、さらに数年前からギャリーとの結婚の可能性を娘自身に叩きつけられてきたからだった。
まぁ、つまるところ娘の結婚については、既に諦めて久しいのである。娘も妻同様、一度心に決めたら、決して曲げない上に、色々と手強いと彼は身を以て知っていたから。幸い、ギャリーは彼の中で一応合格の範囲内ではあったので(もちろん知り合いにもっと高物件な相手もいたが。…いつかの見合い相手とか)、素直に結婚を許したのだ。
でなきゃ、頑固な娘のことだ、駆け落ちもやむなしという極論に達し、なおかつそれを実行しそうだ。父である彼はその起こり得る未来を想像し、気持ちがドン底にまで沈んだ。……大手を振ってこの家から出て行く娘が見えるようだ。
ちなみに娘の想い人であるギャリーに娘の暴走を止めてもらおうにも、彼は基本的に娘に甘くかつ暴走の被害に遭っているのも主に彼なので、阻止の期待はできない。ならば、いっそ快諾して、娘の暴走を止めることにしようと早い段階で苦渋の決断をした自分の判断は間違っていなかったと彼は今も思っている。

でも子供は早いだろう、子供は。

そんな考えの苦い顔の父を見て、イヴはしゅんと萎れながら呟く。

「…でも、私、早くギャリーに子供あげたいの。7年も待ってもらっちゃったし…」
「あぁ、そうよね。7年は長いわよねぇ…。まぁ、でも授かりものだからね。できちゃったらできちゃったでその時よ」

あっけらかんとした母の様子に父はたらりと冷や汗を流しながら、あまりパンチのない、待ったの言葉を言い募る。

「いや、でも、しかしな? パパは普通に高校は卒業してほしいんだけど…いや、できれば大学も…」
「あら貴方ったら。そうしたら、昼間の間だけ私が預かるっていう手もあるし。そんな深刻にならなくても大丈夫よ~」
「いや、そうは言ってもなぁ…」


「―――てゆーかさぁ」


母と父の言い合いが母の押し切りで終わろうとしたとき、それまで黙ってハンバーグをパクついていたメアリーが呆れ口調で口を挟んできた。

「そもそもイヴとギャリーって付き合ってもないじゃん。それがいきなり結婚なんて、現実感なさすぎ」

ハンッと鼻で笑ったメアリーに怒るでもなく、今日一番の難し気な顔をして、イヴは頷いた。

「そう。今、一番の難点はなかなかギャリーが結婚に同意してくれないことなのよね」
「え、いきなり結婚迫ってるの?お付き合いじゃなくて」
「去年までは“お付き合い”だった」
「それ、結婚前提のお付き合いでしょ」

そんなもん、あのヘタレワカメが了承するわけないじゃん、とメアリーは毒づく。

今日もメアリーのギャリーに対する毒舌は絶好調のようだ。
そこにイヴの母も話に参入してくる。

「あら、イヴ。あなた、まだギャリーさんに了承もらってないの?ダメじゃない。ギャリーさん、いまや売れっ子デザイナーだから、きっとモテるわよ?」

早いとこ首輪つけとかないと、と言うイヴの母の顔は満面の笑みだ。
そういう彼女も数十年前、当時社交界で密かに話題だった若き青年政治家に、早々と首輪をかけた女傑だったのだが、その気性は未だ変わらないらしい。女神のごとく綺麗な微笑から何処か漂う黒さに、あの時捕獲された元青年政治家もとい彼女の現夫は思わず腰を引いた。

基本的に女が強いこの家。イヴとメアリーも着実に強くしたたかに成長しつつあった。その被害を受けているのは主に父とギャリーだ。
しかしこの一点だけはと、ギャリーは交際・結婚については頑なに拒んでいた。それは別にイヴが嫌いなわけでなく、まだ現段階ではギャリーの中ではイヴは可愛いお嬢ちゃんという感じで恋愛対象には入っていないからだった。
イヴが恋愛対象に入る―――つまりイヴを女だと理解し、そういう色っぽい情が彼の中で芽生えるのは、まだ数年先のことだが、それは今は割愛しておく。

『イヴは可愛いわね、大好きよ』と妹に向けるような感情でいつもはぐらかされてばかりのイヴは、母の言葉で嫌なことを思い出したのか、不貞腐れた表情でぼそぼそと呟く。

「ギャリー、私にはもっといい人がいるからってさ。私とギャリーじゃ、歳が違いすぎるし、イヴに自分はもったいないって、頷いてくれない」

ぶくすれた顔のイヴを、メアリーは頬杖をつきながら、さもありなんと言いたげな顔で見やる。

「断るテンプレの台詞よね、それ。もう、いっそ諦めたら?あいつの言う通り、イヴにはもっといい相手がいるわよ、絶対」
「あらぁ、ギャリーさん、いいお相手じゃない。優しいし、気遣いできるし、家事全般得意だし」
「…ママ、それ、女々しいっていうのよ。男らしさがまるでないじゃん。だいたいさぁ、なんで寄りによってギャリー?もっといいの、周りにいるでしょ、いっぱい。だって、オネェ口調の怖がりだよ、あいつ」
私なら絶対イヤー、とメアリーはほとほとイヴが理解できないといったように肩を竦めた。父も口には出さないが、唯一ギャリー絡みのイヴに真っ向から立ち向かえるメアリーにエールを送っている。そこまでギャリーでなくてはならない理由が彼らには分からなかった。いや、メアリーは単にギャリーが気に食わないというのもあったが。何が彼女をここまで思わせるのかと半ば恐々としながら、父は娘の返事を待つ。

―――――そして、彼女の口から飛び出したのはある意味予想通りで、別の意味では予想だにしない言葉だった。

「ギャリーじゃなくちゃ、結婚しても意味がないもの。むしろ、ギャリーが相手じゃなかったら、こんな長年想い続けないし、結婚に焦ったりもしないわ」

全部相手がギャリーだから、と真剣な顔で言い切るイヴに、父は絶句、母は「ギャリーさん、愛されてるわねぇ」と微笑み、メアリーはケッと顔を歪めて毒づく。
イヴの妹の頭の中では姉の最愛の人がパレットナイフで滅多刺しにされているが、それでもメアリーに決意の固い姉を止める術はない。メアリーは大好きな姉の一番が昔からいつもギャリーであることが悔しくて堪らなかった。そして姉の一番の座は近々永遠に彼のものになるだろう。―――気に食わない、とメアリーは歯噛みするが、どうしようもない。だから腹いせに次にギャリーと会ったとき、目一杯いじめてやろうと心に決めるメアリー。
一方、言葉が出ず絶句した父はいよいよ祝福の鐘が聞こえてきそうだと内心泣き濡れていた。前々から覚悟はしてきたけれど、いささか早すぎないだろうか。まだ16になったばかりなのに、もう嫁に出すとか。一言、ギャリーに物申したいが、そもそも彼はこの結婚を了承していないから、見当違いもいいところ。では、責められるべきは誰だ。娘か?いや、しかし、そもそも娘を娶って欲しくないのに、娘を責めるというのも本末転倒な気がするのだが、気のせいだろうか。……とりあえず、ギャリー君とは一度じっくり話し合う必要がありそうだ。せめて、子供はあと数年待ってもらうようにしなくては。そんなことを半分魂が出そうになりながら、ぶつぶつとボヤく父。

そんな彼らを余所に、母とイヴは幸せな結婚に漕ぎつけるにはどうしたらいいかを楽しげに和気藹々と話し合うのだった。







包囲網、展開中!
(貴方が頷いてくれたら、一週間後にはすぐ挙式ね!)





イヴちゃんが虎視眈々とギャリーさんとの結婚を狙う話。

以下、他愛もない補足という名の吐き貯め▽
※ちなみにギャリー氏は自分がイヴ宅でイヴの結婚相手としてみられていることをしらない。
※さらにイヴに嫁扱いされてることもしらない。ちなみになぜ婿でなく嫁かというと、オネェ口調のギャリーは男役じゃなくてホントは女役がやりたいんだと予想→ギャリーのためなら私、男役頑張るね!という結論に至った。そして、結婚を了承したギャリーと話し合った結果、誤解が判明し、「私がお嫁さんでいいんだね、わかった!」となる。イヴはギャリーのためならっ!で、色々と己の常識を覆す子。
※あ、結婚はちゃんとギャリーさんがイヴちゃんに恋愛感情抱いてからになるので、数年後設定です。(いや、今も無意識下では抱いてるんだけどね。ギャリーさんが認めようとしないだけで)それまでにギャリーさんはイヴちゃんに寝込み襲われたり、色仕掛けされたり、「好き、愛してる」を耳元で繰り返し囁かれたりと、まぁ色々され、理性がぷっつんしそうになります。

このままいくと、イヴさん、ギャリーさん押し倒しそうだよねと思って、
ギャリイヴの濃ぃいベロチュー小説書いた私は自重した方がいい(←)。






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