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Posted by 春乃 綺 on  | 

恋の定義(太ヒカ)

以下太ヒカ小説です。近●相kanネタなので、ご注意くださいませ。
(温いDキスがある上、若干気持ち悪い小説です。)




「いえ、大好物ですが、何か」
「なんでもこいや、おらぁ!」


という方のみ、お進みください。




本の中で描かれる恋はとても綺麗なもの。
互いに愛し合う男女が愛を誓いあって、優しい優しいキスを交わす。
そんな甘く夢みたいなもの、それが恋だと私は幼心に理解していた。

そしていつか好きな人とそんな関係になれることを私はどこかで願っていた。





















「好き、お兄ちゃん」

それまでずっと抑えてきて、とうとう抑え切れなくなった私の気持ちが口から飛び出した。
それは狭いリビングに暫く響く。
私はソファのすぐ後ろに立って、愛しいお兄ちゃんからの返答を待った。
やがて、それまでリビングのソファに座ってテレビを見ていたお兄ちゃんが、気怠げにこちらに振り返った。
振り返った彼はひどく苦い顔をしていて。


「…それ以上何も言うな、ヒカリ」

低く呟かれた言葉に私の心臓が震えた。
私の愛しい人は私の気持ちを認めてもくれなかった。
それがなによりも悲しくて、私は彼に縋り付くようにソファの背もたれの上に置かれた腕をキュッと掴んだ。
妹の突然の行動に驚いた彼の反応が少し遅れたのをいいことに、私はその隙に彼の頬に己の唇を寄せる。
男性にしては大きな彼の瞳が一杯まで開かれた。
軽い頬へのキスの後。彼と拳二つ分の間を開けてから、私は真剣な声色で「本気よ」と呟いた。

本気よ。
本気で、お兄ちゃん―貴方が好きなの。

私の真っ直ぐな目を見て彼は視線を迷わせた。
やがて深い溜息を吐いて、私の身体をトンッと押して自分から引き離す。

「…ヒカリ」
ダメだ、とでもいうように彼は瞳を伏せて顔を横に振る。
私の胸に絶望が広がった。

――――どうして。
どうしてわかってくれないの…!?

キスを交わしても彼に気持ちを認めて貰えなくて、私はひどく惨めな気持ちになった。
私は彼に"妹"ではなくて"一人の女性"としてみてもらいたかったのだ。


"ごめん"ならば、まだ良かった。
そうしたら私は諦めることも出来たのだから。


それがなにより悔しくて私の瞳から涙が零れる。
すると彼がその雫を人差し指で拭ってくれて―――――――私の中で愛しさが爆発した。


――欲しい。
お兄ちゃんが欲しい。



気付いたら私は彼の腕を引っ張って、彼の唇に私のそれを押し付けていた。
目を閉じて感じる、己の口に触れる柔らかい感触が、好きな人の唇だと思うと顔から火が出るほど恥ずかしかった。
暫くその感触を味わった後、満足した私は後ろに身体をひこうとして。
だが、それは適わなかった。
いつの間にか私の背中には彼の両腕が回されていて、私の動きを封じるように強
く後ろで組まれていたのだから。

お兄ちゃん………?

なんだか様子がおかしいことを感じた私がそっと閉じられた瞳を開けると。
そこには冷めた目をした知らない男の人がいた。

「………!?」

私とその人の視線が交わった次の瞬間、口の中が妙な感覚に襲われた。
歯を割って入ってきたヌルッとした柔らかいそれが私の縮こまった舌を突き。
そしてそれは、ビクッとした私の舌を這いずり回るような動きで絡め取った。

なにこれ…?

口の裏側の皮膚をヌルリとした感触のものが舐める。
生温かいそれが動く度に唾液が濡れた音を立てて。
私たちの口の中には、混じりあった妙な味の二人分の唾液があった。


――――――――ひどく吐き気がした。

その気持ち悪さから眼前の男の人の胸を力の限り押した。
しかし彼は何食わぬ顔をして私の咥内を舐(ねぶ)っていく。
やがて目の前の人がゴクリと何かを飲み込んだ。それと同時に、私の口の端から何かが滴る。
その時に目の端に赤いものが見えて、ようやく私の舌に絡められたそれが、目の前の人の舌だと気付いた。
途端に私に恐怖感が襲う。
私の舌を食べる勢いで啜ったその人は確かに私の兄の顔をしていたが、私はこれが兄だとは信じられなかった。
冷めきった、熱のない目は、今私たちのしている、この浅ましい行為と釣り合いが取れていなくて。
ただただ事務的に行われているこの気持ち悪い行為は一体何の為にあるというの――――――。


「…ん…あ…ぃや…っ!」
口の中のもののせいで上手く喋れなかったが、それでもなんとか拒絶の言葉を言う。その時に私の歯に勢いよく何かが当たった。
「…………っ!」
その言葉を聞いたからなのかは、よくは分からないかったが、ようやく目の前の人が私の唇から離れる。
そこで私は目の前の人の唇の端から血が流れているのに気が付いた。
私の歯に当たったのは、どうやら彼の口の端だったようだ。


目の前の彼は目を伏せ、口の端を親指で乱暴に拭い、その指をペロリと舐める。
やけに様になったその様子を見て、私の心臓は不覚にもドクリと脈打った。
程なくして、彼の仕草から目を離せなくなっていた私に鋭い双眼が向けられ。
彼は私を一瞥した後、再び視線を下ろした。
そして。

「"これ"が好きっていうことだ」

目を伏せたまま、淡々とそう言った彼に私の頭は鈍器で殴られたくらいの衝撃を
受ける。


違う。
好きって気持ちはあんな生々しいものじゃない…、


混乱する私を余所に彼は小さく息を吐き、もう私には興味がないといった様子でそれまで見ていたテレビと向き直った。

酷いとか、そんな気持ちは不思議と浮かんで来なかった。
ただ私には目の前にいるこの男が私の恋してやまない実の兄だとはどうしても思いたくなかった。

「貴方は、だれ」
だから微かに震える声を気丈にも押し殺して、私は強がってそう聞いた。

「八神太一っていうオトコ」
すると目の前の男はこちらに見向きもせずに、そう答えたのだった。




私の初恋はこの日、微塵に砕け散った。














ヒカリがバタバタとリビングから出ていくと、太一はソファにもたれ掛かった。
そして深く溜息を吐いて、天井を見上げる。
「勘弁してくれ…」
苦々しくそう言い、太一は天井を見上げたまま額に手をやった。
「……妹、なんだぞ」
アイツは。
小さく舌打ちして、太一はそのまま壊れたように小さく笑った。













まず、最初に。
本当に済みませんでした。

この小説は私が以前運営していたサイトの中で比較的――――というか一番気に入っていた小説を推敲して手を加えたものです。
「こんな気持ち悪い小説が気に入ってるとか、お前、頭大丈夫か」という問いは敢えてしないでください。
なんとなくね、私、読む分には甘い小説のが好きですけど、書く分にはこういう一風変わった小説が好みなのです。
………ごめんなさい。今度はちゃんと甘いの書きます…_| ̄乙(、ン、)_

っていうか、そろそろ新しいデジ小説をアップしようぜ、秋月……orz
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Category : ss
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