FC2ブログ

ぼくとも。 |

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted by 春乃 綺 on  | 

誰の目にも触れさせたくない、なんて(君に届け)

君に届けより風爽(…と言えるのか?)+α










それはあの衝撃の公開告白から、あまり日が経たない、ある昼休みのこと。

「なぁ、風早」
俺ずっと聞きたいと思ってたんだけどさぁ。

何人かで机を囲んで昼ご飯をとっていた時に、風早の横で焼きそばパンにかぶり付いていたジョーが、何気なしに風早に尋ねたことから始まったのである。


「ジョー?」
「なんだ?突然?」
ジョーの突然の切り出しに、その場にいた全員が手を止めてジョーを見た。風早も一旦箸を止めて、聞きたいこと?、と首を傾げる。
ジョーはそんな風早の様子に、そう!聞きたいこと!、と風早をビシリと指さして。
滅多に見られない真剣な顔をして(似合わないとかは禁句だ)、声高らかにこう言ったのだった。


「あのさ、風早は具体的に貞子のどこがよかったのさ?」


「………………は?」

「だから!貞子の好きになったところは具体的にドコ!」
俺、ぜんっぜん、分かんないんだよね!
突拍子もないジョーの話題にはもう随分慣れたと思っていたけれど、案外そうでもなかったようで。風早は箸を片手に暫し固まった。
その間にも、ジョーのマシンガントークは続く。

「だってさ!お前ら、考えてもみろよ!風早だぞ!もう超ーモテモテの!俺が知ってる中でも告白された回数、両手じゃ足んないね!彼女だって選び放題なはずなのに、選んだの、まさかの貞子だしさ!もう俺、何処に惚れたのか、気になって気になって夜も寝れねぇよ!」
「嘘つけお前、さっきの授業爆睡してたくせに、なにが夜も寝れねぇだよ」

さっきの授業の先生、超怒ってたぜ?そのうち、呼び出されんじゃないのか?
ジョーの発言にすかさず安藤(通称アンディー)が突っ込んで。それから安藤は、うーん、まぁ、確かに気にはなるけどな、とまだ石化が解けない風早をちらりと横目で垣間見た。

人当たりがよくて、明るくて。正義感が強くて、クラスの中心。しかも運動もできて、成績もそこまで悪くはない。
そんなモテる要素ばかり持った風早が、女子に人気があるのは、もはや周知の事実で。
けれどこれまで恋愛事に興味を示さなかったから、付き合うとかはなくて。そこへ来て、最近やっと付き合い始めたのが、貞子。
気にならない方がおかしい、な。安藤は独り、心でそうごちる。

「な、な、龍、風早になんか聞いてないのかー?」
と、ジョーは、今度は標的を、未だに固まっていて聞き出すにも聞き出せない風早から、龍にしたようであった。
この場でただ一人、関せずの態度を貫いていた龍はパンをくわえたまま、首を左右に振る。
どうやら、知らないらしい。いや、興味がないといった方が龍の場合は正しいか。
そんな龍に「えー!?」と声を上げたのは、言わずもがなジョーなワケで。
「龍でさえ知らないのかよー? 龍なんも聞かなかったのかよぉ??」
「興味ない」
龍は即答して、ズズ、とパックのコーヒーを啜った。なんとも龍らしい言葉に安藤が苦笑すると。
やっと石化が解けたらしい風早が「は、ぁああぁ!!????」と声を上げた。

「じょ、ジョー!?? お前、何いって…」
「あっ、風早帰ってきたのか! なぁなぁ、どういうとこー??」
「しょーた、おかえり」
「随分と長い旅だったなぁ」

各々から声を掛けられて、あ、うん、ただいま。ちょっと吃驚して、と風早が答える。そしてその顔が段々と真っ赤に染まっていって。ジョーと安藤は珍しいものでも見るかのようにその様を繁々と眺める。

やがて。
「なぁー、風早ぁー」
ジョーがまた自身の問いへの答えを催促し始めたのだった。
「どんなとこ?なぁ、どんなとこ?」
「あーもう、ジョーうっさい!」
真っ赤な顔で肩を怒らせて、風早が声を張り上げた。そして、どこでもいいだろ!、と拗ねた顔でそっぽを向く。そうすると不満げに口を尖らせたジョーが。

「えー、教えらんないの?」

「ちがう!教えたくないの!」

ジョーの問いに風早が荒々しく答える。
その内容にジョーと安藤はポカンとした顔をしてから。二人、はぁ?、と首を捻った。
「教えたくない?…ってなんで?」
普通、彼女のいいとことか、知ってもらいたいモンなんじゃないの?、とジョーが聞き。あー、もしかして言葉にしにくいとか?、と安藤が自分なりの答えを挙げる。
しかし風早はゆっくりと首を振り、そうじゃなくて、とまで言って、口籠ってしまった。
そんな風早に、そこまで言ったんなら言えよ!、とジョーと安藤が思うのは当然であろう。ともすれば。
「"そうじゃなくて"?」
「――――――――~~~~~~~」
「"そうじゃなくて"、何?」
「――~~~~俺だけ、知ってればいいんだよっ!!」



「それ誰かが知れば、そいつ、黒沼のこと好きになっちゃうだろっ!!」




恥ずかしいのか、顔を背け、そんなことを言い放った風早に、他の3人は。

「………………恋は盲目ってこういうのをいうんだろうな」
「…………あぁ。それも重症の域だな、これは…………」
「………しょーた………」

遠い目をして、それぞれポツリと呟くのだった。









誰の目にも触れさせたくない、

 (なんて不可能なことを考えている)


      だって君はすごく魅力的だから、さ。








(おわれ。)








提供:疾風迅雷






はっずかしい奴め……っ!!!!!!(叫)

「風早、おまい、マジでいい加減にしろ!」と書きながら何度思ったことか……(;-д-)
ちょ、誰か、あの調子ノリノリBOYの後頭部を思いっきり、叩いてきてください(笑)
むしろやのちんがそれやってくれればいいよ。椎名先生、お願いします。

そしてジョーとアンディーと龍。ほとんど初書きです。というかアンディー君の性格は完全に想像で書きました。
でも、こやつらの会話、書いててすごく楽しかったです。男子高校生の日常会話は書いてて楽しいですよね!
またいつか書きたいな。特にジョー。こいつの書きやすさは異常。
逆に龍は書きにくかったな。いや、爽子程じゃないけど。
爽子の書きにくさといったらないですね!そして多分その要因は私の心が真っ白で純粋ではないからですね!(←)
ふふふ、知ってるやい…(泣)

スポンサーサイト

Category : 他ジャンル
Posted by 春乃 綺 on  | 0 comments  0 trackback

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://justbefriends23.blog69.fc2.com/tb.php/12-e67ad28d
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。